アクタージュについて語る番外編 バトルロワイアル編

デスアイランド編の前に語りたい映画の話

はい!というわけで、漫画アクタージュについて色々語ろう!という主旨のシリーズの第3弾は、いきなり番外編です。まだ単行本1巻分も書いてないのにいきなり番外編です。はい。

とりあえず前回のアクタージュの話はこちら。

で。なんの話をするかというとですね。アクタージュで夜凪の映画初出演となる作品『デスアイランド』についてのお話をする前に、ちょっと知っておくといいかな?という映画の話をしたい。

まず、アクタージュ内でのデスアイランドの基本的な舞台などの設定の話から。

・無人島に漂流した24人の生徒が最後の1人になるまで殺しあう

・修学旅行中の飛行機が墜落し、舞台は北マリアナ諸島のさらに北。終戦後無数の無人島が存在するエリアにあるどこかの無人島が舞台

・無人島に流された生徒達が目を覚ました時には、流されたはずの各々のスマホが近くに置いてありそのスマホ内には謎のアプリ『デスアイランド』がインストールされそれ以外は起動しない。生徒達はそのアプリからの指示に従い行動し、やがてそれは殺し合いに発展していく

・千世子は主人公の『カレン』役。夜凪演じる『ケイコ』は原作にいないオリキャラで、終盤カレンの身代わりになって死ぬ

アクタージュ内で明らかになっている設定からするとだいたいこんな感じ。24人の生徒が無人島でアプリの指示に従いながら最後の1人になるまで殺し合いをする。という、大人気コミックスが原作の実写映画。

さて。この手の設定の作品を最近は『デスゲーム』とか言ったりしますが、俺が若い頃はそうではなかった。

この手の作品の源流ともいうべきとある小説と、その実写映画化について今回はお話しよう。という事です。

その作品を知る事で、アクタージュ世界の『デスアイランド』ってのがどんな作品なのかと知っていこう。というそういう感じです。

バトル・ロワイアル

1999年に出版されたとある小説。その名を『バトル・ロワイアル』と言います。

高見広晴さんが作者のその小説は、その内容の残酷さで社会現象になりました。

詳細はwikiなどに詳しくあります。

めちゃくちゃざっくり説明すると、とある無人島で政府によって無作為に選ばれた中学生の1クラスの生徒達が残り1人になるまで殺し合いをする。というお話。

まず最初に小説がありました。すげぇ分厚いの。ちょっとした辞書くらいの分厚さでした。電子書籍では探したけど見つからなかったのでたぶんないです。今は上下巻の文庫本があるのかな?たぶん。

その小説が凄い好きで。ざっくりの説明のように、無人島で中学生が殺し合いをするんですよ。最初の頃は殺し合い嫌がってたりもするんですが、ゲームに乗る者。事故や正当防衛から人を殺してしまう者。また、殺し合いの中でも愛する者を守る為に戦う者やすれ違う想いなどなど。

生徒1人1人の生き様が結構しっかり書かれていて、これが非常に面白かった。

本当はこの記事を書くにあたって読み返したかったんですが電子は無いし文庫本を探すのもめんどくさい忙しいので小説に関してはおぼろげな記憶の話になるんですけど。

で。中学生の殺し合いという事で社会現象というか大問題になるわけなんですが、なんとこの狂気の小説が実写映画化される事になります。

映画 バトル・ロワイアル

そしてこの世に誕生したのが映画版バトル・ロワイアル。

その概要はこんな感じ

・修学旅行中のバスが拉致され、とある中学生の1クラスが無人島で最後の1人になるまで殺し合いを行う

・北野武演じる『キタノ』という教師役は終盤まで重要な役割を持つオリキャラ。原作には違う教師役が存在するが『キタノ』は登場しない(やや改変されている)

超ざっくりでこんな感じ。つまり、デスアイランドのような『無人島で強制的に理不尽な理由で殺し合いをさせられる』の元祖というべき映画です。

公開が2000年の12月なので、もしかするとアクタージュは読んだ事あるけどバトルロワイアルは見た事も聞いた事もないって若い人が世の中にはたくさんいるのでは?と思ったので、この作品の話がしたいと思いました。

キャスト

七原秋也

まずは主役の『七原秋也』が藤原竜也。

中川典子

ヒロインの『中川典子』に前田亜季。

相馬光子

女子の最強にヤベー奴『相馬光子』に柴咲コウ

千草貴子

結構エグイセリフ多めの陸上女子『千草貴子』に栗山千明。

キタノ

仮の教師役『キタノ』には北野武。

川田章吾

物語の重要な役割である『川田章吾』役には山本太郎。

などなど。21年前の映画ですからみんな凄い若い!!今から見るとなかなか凄いメンバーだなと思いますね。

山本太郎が役者やってますからね。一応役の設定上は15だか16だかって事なんですが、見えねぇよ!!流石に無理あるやろ!!と思います。

wikiによると、撮影時に実際中学3年生だったのは3人のみで、残り39名が高校生以上だったそうです。ちなみに山本太郎は当時25歳らしいです。絶望的な年齢詐称。

他にも生徒はたくさんいまして。全42名(男子21名女子21名)+教師が主になって強制的に無人島での殺し合いに身を投じていく事になります。

バトルロワイアルの内容

修学旅行に向かう予定だったバスが拉致され、いつの間にか謎の教室に集められていた七原達一同。そこで、昔いじめられていた?教師の『キタノ』と再会します。

そこでこれから始まる殺し合いについてキタノからの説明が行われます。通称『BR法』によって国の規則で殺しあう事になってしまった七原達。

まず最初にゲームの説明が行われるのですが、なんとその説明役には宮村優子!(実写)

アホみたいに明るい声で怖い説明を始める謎のお姉さんの説明を聞き、食料と水、それから武器(何が入っているかはランダム)の入ったカバンを雑に投げ渡されて教室を後にする生徒達。

なにがなにやらよくわからないままに、殺し合いが始まってしまう島内。主人公七原の武器は『なべのふた』で、七原についてきた中川の武器は『双眼鏡』でした。そんな装備で大丈夫か。

武器の中には当たり枠として銃器も入っており、強い武器を手にして他の生徒を殺し始める一部の生徒達。

この会場で初めて会った謎の転校生川田と桐山。果たして2人の正体とは。

島はいくつかのブロックにわかれており、時間と共にブロックは『禁止エリア』に指定され、そのエリアに足を踏み入れると首に付けられた首輪が爆発する仕組みで、これにより逃げるエリアを狭めて殺し合いを促すシステムです。

バトル開始から3日後に複数の生存者が存在した場合全員の首輪を強制的に爆破する。というルールがあるため、生き残りたければ最後の1人になるまで殺し合いをしなければならない。

生徒それぞれの思いで殺しあったり助け合ったりの物語が展開されます。この理不尽な殺し合いゲームの行きつく果ては……。

という感じ。詳しくはwikiなんかを読んでもらえればいいと思うんですが、とにかく大変な社会問題になりました。海外での評判がもの物凄く高くて、タランティーノ監督が大絶賛。

栗山千明は本作を鑑賞したクエンティン・タランティーノに認められたことから『キル・ビル Vol.1』に出演し、バトル・ロワイアルの出演シーンをオマージュしたシーンを自ら演じた。

wikiより

なんて事もあるくらい。今から20年前。当時の『そういうの好きな界隈』のツボに刺さりまくった名作なのです。その分、色々物騒な事件もこの作品の影響を受けてたりなんやかんやあるんですけどね。

デスアイランドとの共通点とか評価

あくまで『デスアイランド』の補足としてのバトルロワイアル語りですから、バトルロワイアルの映画の内容についてあまり細かく説明するのはちょっと違うような気がするのですが、とにかく拉致された無人島で生徒達は理不尽な殺し合いを行っていきます。

最初から殺る気満々だったり段々狂っていったりその動機は実に様々です。この『無人島で理不尽に殺しあう生徒』というのがデスアイランドとバトルロワイアルとの共通点ですね。

なのでたぶん、デスアイランドも最初の頃は殺し合いなんて嫌だ!とか言ってる人たちが徐々にアプリからの命令やらなんやらで殺しあっていく内容なのかなと思います。

で。

俺は、この『バトルロワイアル』の小説の大ファンなんですよ。もう今となってはあまり小説版の内容も思い出せないんですけど。

原作小説は666ページに及ぶ結構な長編で、それぞれの生徒の様々な葛藤が詳細に書かれてるんですよ。殺したり殺されたり守ったり守られたり。誤解や疑心暗鬼からの大量殺人とか。

それに対して映画版は2時間ですから、当然そんなん全部やるのは無理ですから結構はしょられました。ざっくり死んでしまった生徒がたくさんいたのです。

映画『デスアイランド』も、原作は人気コミックスとの事なのでたぶんそこそこ長編。だから映画版も原作から削られた描写いっぱいあったと思うんですよ。だから、たぶんアクタージュ界の『デスアイランド原作派』からは死ぬほど評判悪かっただろうなと思います。

デスアイランドに話を戻すと、主人公の『カレン』役に千世子。オリキャラ『ケイコ』に夜凪景です。

主人公の『カレン』については特に言う事はありません。千世子だから、きっと上手くやるでしょう。

ただ。

オリキャラの『ケイコ』とかいうキャラ。しかもオリキャラのくせに終盤めちゃくちゃ重要な役を演じるケイコ。お前だけは絶対に許せん!(たぶん)

ケイコとキタノ

バトルロワイアルにもオリキャラがいます。教師役の『キタノ』です。

小説版にも一応同じポジションのキャラがいます。その名を『坂持金発』です。やべぇ名前ですよね。

もうおぼろげな記憶なのですが、この原作版『坂持』というキャラは死ぬほどのクズで嫌な奴だったんですが、それが映画版のオリキャラ『キタノ』に代わり、なんというかなんか原作とはちょっと違った意味で変な人になってしまいました。

昔優しくされた中川典子に執着し、絵とか描いちゃう変な奴になりました。これはこれでという人も当然いるとは思うんですが、個人的にはちょっと許せなかった。

もうあんま覚えてない俺が言うのもなんですが、この教師役はクズであってほしかった。同情の余地が一切無い敵役であってほしかった。

しかもこの『キタノ』の設定が映画続編にも使われ、その小説版でも『キタノ』は採用される事となり、原作にいた『坂持』はその存在をひっそりと消してしまう。

この辺が原作派として悲しかったです。なんか逆輸入が本筋化してしまうのが。

デスアイランドの『ケイコ』もオリキャラです。終盤カレンと共に『主催者』がいるであろう森の中の建物に向かい、その途中でカレンをかばって死んでしまう。という役。

こんな重要ポジションにオリキャラがいて許されるんだろうか?

これ改変されてない原作ではどんな展開だったんでしょうかね?凄い気になるんですよ。

個人的な予想は、原作のケイコは男だったんじゃないかと思うんですよね。いわゆるデスゲーム物で、ついに残るは主催者のみ。というか主催者的には『カレンとケイコのみ』という状況。

ここで盛り上がるのはやはり男女ペアだと思うんですよね。ここまで死線を共にしてきた男女が、ついに運営側に一矢報いる重要な場面。ここに立ち向かうはやはりヒーローとヒロインであってほしい。

『生き残った2人が主催者に立ち向かう』というのはデスアイランド的には絶対に外せない大枠ですから、この場面が原作に存在しないのは考えられないので、やはり誰か相棒がいたと思いたい。

詳しいルールはわからないけどカレン1人になった時点でゲームは終わりそうな雰囲気があるので、最終的には2人。そこにオリキャラ。

これ絶対地雷扱いされてると思うんですよね夜凪さん。俺割と原作至上主義なので俺がデスアイランド好きなら許せない展開。

バトルロワイアルの『キタノ』は個人的には許しがたい存在でしたが、ケイコはどうなんでしょうね。気になる。

バトロワとデスアイランド

というわけで、物語の大きな筋というかいわゆる『デスゲーム』の元祖としてぜひ知らない人にも読んで、見て欲しい名作『バトルロワイアル』と、それと結構展開が類似しておりさらに終盤オリキャラが存在する『デスアイランド』の話でした。

なんかあんまり詳しく書いてない感じですけど『そういう作品があります』という事だけ説明しといてあとは出来れば自分の目で見て欲しいのです。初見の感動を奪いすぎるのよくない。

バトルロワイアルはとても面白いです。書籍はちょっと古いので町の本屋さんで探すのは大変ですがポチれば問題無いので読もうと思えば読めます。

映画の方は少なくともネトフリにはありました(2021年8月)。この記事を書くにあたって見返しました。やっぱり面白かったです。画質はちょっとアレでしたが。

バトルロワイアルは、主催者側の用意したルールで『強制するわけではないが殺し合いしなければならない』という展開でした。物語の都合上結構早い段階で『やる気になる奴』が登場し、あまりグズグズする間も無く殺し合いに発展する。

でもデスアイランドは『アプリからの指示に従う』というルールがあるようで、この辺はバトルロワイアルから続くデスゲーム物の『王様ゲーム』とかそういう流れをくむんですかね。王様ゲームは読んだ事ないんですけど。

で。

ぜひこのバトルロイワアルに触れてみてほしいのですが、そこからさらに。デスゲーム好き!バトルロワイアル大好き!という人には、ゲームの『シークレット・ゲーム』とその続編『リベリオンズ』もプレイしてみてほしい。

18禁のPCゲームだったり移植だったり逆移植だったり妙にややこしいシリーズなんですが、やたらと色々な機種に移植されてて長く愛される隠れた名作。

絵はちょっと古臭い感じなんですが、バトルロワイアル好きにぜひおすすめしたい名作です。

今ならNintendo Switch版で両作とも移植されてましてそれぞれ1000円未満で買えますので気になったらぜひプレイしてみてください。

俺がSwitchを買おうと思った理由の大きな部分がこの2作が移植されたからだったので。本当に面白いんですよ。誰も知らないけど。

最後に

ここで書いた事のいくらかは本編のアクタージュの感想を書く時に重複するかと思いますが、その辺はそんな感じでよろしくお願いします。